アートギャラリー月桂樹忘年会感想記









創展神奈川支部展鑑賞後記 2018・11・18
今年で第13回を迎える創展神奈川支部展が11月12日(月)から18日(日)
神奈川県民ホール展示室で盛大に開催されました。
県民ホールはかの有名な横浜・山下公園を見下ろす堂々たる建物で、真黄色に色付いた街路樹の銀杏並木に先ず目を奪われました。
神奈川支部は創展の5支部の内で最大の支部であり、見ごたえのある作品群が勢ぞろいしていました。今年度の創展最高賞文部科学大臣賞受賞者岸弘明会員も神奈川支部に在籍しています。
支部長の渡部侃先生の強い指導力と人情味溢れる人望のお陰で会は活気に満ち、毎年、秀作が生み出されています。
渡部先生の日本画200号秋容はじめ、武沢先生の油彩画100号星空のファンタジー、西・鬼頭先生の大作、言葉では言い尽くせない50点余の多士済々の支部員の力作の一部の写真を掲載しますのでご高覧下さい。 芸術の秋に相応しい創展神奈川支部展の感動を胸に抱いて長いドライブの帰途に就きました。 森 務
第3回柊会展鑑賞後記 2018・11・13
11月12日(月)から18日(日)迄、東京銀座新井画廊で創展の中核会員の3名(大久保亮・砂田恭子・大久保青比)が参加する柊(ひいらぎ)会展を鑑賞しました。会では中堅実力者として大活躍中の3名ですが、実に個性的で良い仕事をし続けています。
創展に於いて、大久保亮氏は常にチャレンジ精神を前面に出し続け、本人曰く、”私の人生に於いて絵の存在は全てです”との言葉どうり風景であれ人物であれ、特に人間の内面から見た心象を重視した具象は見ごたえのある作品です。
砂田恭子氏は実にお洒落でセンスの良い空間を演出し続け鑑賞者の共感と感動を引き出しています。技巧的にも高い評価を受け、創展では無くてはならない注目の存在です。
大久保青比氏は刺繍を絵画に取り入れた独特の世界を演出、その精緻な仕事ぶりに、さすが東京芸大デザイン科卒だなと感じ入っています。今年の創展では協会賞を受賞、現在は準会員ですが、選考委員、評論家の高い評価を得た将来の逸材です。
柊の樹の様に、堅実で目立たない愚直な絵画活動に痛く共感しながら初冬の銀座を背に帰途に就きました。
森 務
森水碧卒寿記念個展”人生の彩り”鑑賞後記 2018・11・10
誠にお目出度い事続きです!創展の重鎮である森水碧先生の卒寿記念個展”人生の彩り”が10月24日(水)?11月25日(日)東京都大和市のカフェテラス”えごの樹”で開催されています。
先般、水碧先生の卒寿記念パーテイ―と画集出版記念がホテルニューオオタニで華やかに賑やかに行われましたが、続いて個展”人生の彩り”が開催されました。
作品の数々を鑑賞して感ずることは、絵と共にあった先生の人生の足跡の中で暖かく大きなお人柄を強く感じました。先生は人物画を多く描いて居られますが、その人物は常に希望に満ちた明るい笑顔であります。先生の育った環境は恵まれたものでした、ご結婚も幸せそのもでしたが、やはり多くの人生の試練も経験されています。女流画家であり、妻として母である先生の暖かい大きな懐は創展の会員の強い拠り所でもありました。
”えごの樹”は東大和市向原5?1144?14、TEL042?566?2264です。お洒落なこじんまりとしたコーヒーの美味しいカフェテラスで、東京では数少ない夏は蛍の名所です。
先生の作品を数点ご紹介して森水碧卒寿記念個展”人生の彩り”鑑賞記を終わります。 森 務













左時枝×佐藤清勝のFLOWERS EXHIBITION後記 2018・7・24
7月24日(火)から29日(日)迄、港区南青山のギャリーサロンドフルールに於いてFLOWERS EXHIBITION”おしゃべりな花たち”展が創展会員の左さん佐藤さんのお二人で開催されています。
南青山といえばお洒落なハイセンスな街として有名ですが、ギャラリーサロンドフルールは正にお洒落な画廊で、お二人のお人柄と作品にぴったりの雰囲気でした。
永年、花をテーマに制作活動をされている左さんは女優としてのお顔を持って居られる正に創展の花でありますが、どちらかといえば風景をテーマにされ、ダイナミックな技法で描かれる佐藤さんの作品は好対照でありました。
お二人の絵はそれぞれに強烈な個性があり、華やかであり、鑑賞者にとって楽しい展覧会となりました。お二人は、それぞれ創展で文部科学大臣賞はじめ大賞に輝く実力派であり、此の度は小品展ではありますが、見ごたえのある作品が多く見られました。 森 務
森水碧先生卒寿のお祝い後記 2018・7・23




左時枝×佐藤清勝のFLOWERSEXHIBITION後記 2018・7・24
阿久津冴子個展鑑賞後記 2018・6・29
梅雨明けも間近な6月終盤、横浜の景勝地である港が見える公園、外人墓地、元町公園に囲まれた瀟洒な洋館”山手234番館”に於いて6月28日(木)から7月3日(火)迄開催されています創展会員・阿久津さんの個展を鑑賞致しました。 30余点の油絵100号からSM迄阿久津さんのライフワークでもある海外取材旅行での制作作品や日常身の回りにある花々、風景等、実に肩の凝らない生き生きとした筆使いに大いに癒され楽しい鑑賞の時間を過ごすことが出来ました。
お伺いした、2日目の当日、ほんの2・3時間の間にも、絵画仲間の創展の会員、ご友人知人、地元の方々等の大勢のご来場で賑わい、お人柄を偲ばす雰囲気でした。
阿久津さんは横浜に在住、半世紀以上の歴史を有する伝統ある公募展、創展の会員であり、創展の重鎮である渡部侃先生に師事、多くの賞に輝く新進気鋭の画家であります。
今回は第2回展に当たりますが、全精力を傾注したとお話しされていましたが、心意気地を感じる個展でした。 森 務
”アトリエ薔薇の小径”訪問記 2018・5・23
今年の春は例年にない暖かい日和が続き、百花繚乱、早い梅の開花に始まり桜、桃、つつじと時を待たずに次々と花が咲き乱れました。5月下旬、創展の会友である小山さんのバラ園を訪れたのも例年なら薔薇の開花の真っ盛りですが、結果はやや遅い花見となりました。
小山さんは、毎年東京都美術館で開催される第51回創展に薔薇に関連する3点の油絵を初出品され、見事に奨励賞を獲得、すぐさま会友に推挙された画家であります。この事からも小山さんの画家としての才能、経歴が窺い知れます。
小山さんは埼玉県上尾市領家で、永年、カフェも併設したお洒落なバラ園を開園されておられます。
本日は、創展の新しいお仲間の一人として薔薇を 愛で、小山さんのバラの絵を鑑賞しながらお美味しいコヒーを味わう幸せな時間を”薔薇の小径”で過ごすことが出来ましたので、訪問記を掲載いたします。
森 務
左時枝油絵個展鑑賞雑感 2018・5・16










創展に於いて最優秀賞である文部科学大臣賞に輝いた、会員新藤道典氏の画題”共生”(S100号・アクリル)について所感を述べ、新藤氏の栄誉を称えたいと思います。


文部科学大臣賞 授賞式
第51回創展・秋季展を振り返って 2017・10・6
吉田 迪子 |
■作品名 :片隅に 162×130 |
![]() |
■作品名 :秩父の古民家 162×130 |
![]() |
佐野 和利 |
≫≫ 作品 |
■作品名 :冬景色 194×130 |
![]() |
菅井 淳子 |
≫≫ 作品 |
■作品名 :月逍歌 145×97 |
![]() |
三浦 眞彌子 |
≫≫ 作品 |
■作品名 :別離 165×133 |
![]() |
木村 巴 |
≫≫ 作品 |
■作品名 :憤怒 130×486 |
![]() |
町田 政江 |
≫≫ 作品 |
■作品名 :奥入瀬水音 72、7×53 |
![]() |
■作品名 :晴日木曽路 72、7×53 |
![]() |
浅見 元子 |
≫≫ 作品 |
■作品名 :noise 91×72,7 |
![]() |
森 務 ■作品名 :月の曲べ 162×130 |
![]() |
■作品名 :奏でる 162×130 |
![]() |
![]() |
第4回 木村巴個展について 2017・5・9
風薫る5月9日から14日まで、創展の理事会員の木村巴さんの個展が町田市立国際版画美術館市民展示室に於いて華々しく開催されました。
創展会員の中でも特にきわだっ描写力と絵画に対する真摯な制作態度、その感性が高く評価されている作家でもあり。文部大臣賞受賞作品の100号”帰宅”2点を始め、小品を含めた45点は本当に見ごたえがある作品群でした。圧巻は大賞を受賞した憤怒は4作の連作で芸術性豊かな作品群であると同時に社会性を持つ問題作として特に高名な評論家からも高く評価されていいます。高校在学中から本格的に目覚めた絵画に対する情熱は結婚、子育て、仕事、病魔と、ある時は苦境のどん底にあった時期もあった様ですが、持ち前の強靭な精神力で乗り切って今日の地位を築き上げ、見るものを感嘆させる高い絵画芸術性を備えた木村巴ワールドに知らず知らずのうちに誘われてしまいます。新緑の森に囲まれた版画美術館に、皆様、是非お足をお運びください。 森 務
憤怒 50号F 伊東市所蔵
お知らせ
≫≫ 2015(平成27)年創展 |
森 務 |
≫≫ 作品 |
■作品名 : ベルカステルの朝 |
![]() ベルカステルの朝 フランス南西部、ミディ・ピレネー地方の山村、ベルカステルは聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼街道の休息地、訪れたのは初夏であった、谷が深く、小さな川沿いにへばりつくように建てられた木造で石造りの家々は不思議な光景であった。家々は花々で美しく飾られ魅力的であったが、先ず、ベルかステル橋に奇妙な魅力を感じた、橋の中央付近に石の十字架があり、此処は本当に異国なのだとの思いを強くした。中心に聳えるベルかステル城は宗教戦争で荒廃したが、修復されて今はアメリカ人の所有になっている。橋のたもとの宿は石作りの古い建物であったが、アメリカンスタイルの快適な部屋であった。画のモチーフには事欠かないので、ゆっくりスケッチを楽しんだ。 |
![]() |
■作品名 :コンク村にて |
![]() コンク村にて フランス南西部、ミディ・ピレネー地方にあるコンクはスペインにあるサンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼街道の重要な休憩地。ロマネスク様式の立派な教会もあり、教会内部に案内してもらい屋根裏の回廊を歩き回ったり、夜、賛美歌のコンサートを聴きに行ったり、80歳の元気なアリス婆ちゃんの家に招かれたり、楽しい思い出の村であった。 絵のモチーフには事欠かない村であったが、ろくにスケッチもしていない。 村はずれの細道で、咲き乱れる薔薇と巡礼の男性を見かけたので、絵にしてみた。 |
![]() |
お知らせから、脱線致しますが、私の関係するアートギャラリー月桂樹(埼玉県坂戸市南口駅前、TEL049-283-3377)では、地元作家の個展が開催されています。具象芸術の実力派の作家ばかりで、瀟洒なギャラリーの人気と共にご来場者が急増しております。是非、此処も楽しい絵画観賞のスポットとしてご利用下さい。
≫≫ 2014(平成26)年創展 |
森 務 |
≫≫ 作品 |
■作品名 : 大樹のある風景(朝明け) |
![]() 課題 “謳う”詩 “大樹のある風景(朝明け)”
自然の営みは黎明と共に訪れる!
小鳥のさえずり、木々の枝、葉のざわめき、そして大地は大きく呼吸し始める。 人や家畜の営みは朝もやと共に始まる!
人々はきっかりと目を覚まし、いそいそと身支度をし、互いにさわやかな声を掛け合う、羊たちはもうとっくに朝の 食事に取りかかっている。
大樹のある田舎道、何時もの村の営みがもう始まった! 教会の鐘の音は正確に時を告げ、私はスケッチブックに朝の詩を走り描く! 森 務
|
![]() |
■作品名 : 古い城趾のある風景(夕暮) |
![]() 課題 “謳う”詩 “古い城跡のある風景(夕暮れ)”
血紅色に血塗られた廃墟は空しく!水面に浮かぶ白鳥もこの風景を変えることは出来ない。
|
ご案内致します。!
現在、私共新生オートプラザ・グループ内の1社であります
(株)新生オート飯能(飯能市中居62-2、銘菓“四里餅”はす向かい、TEL0429727536)の
事務所内に私の絵画7点を展示し、ポストカードと画集を即売して居ります。
新生オート飯能は、全国産メーカー軽四輪車の未使用車専門店で、民間車検場も完備致しておりますが、社員全員が、ご来場のお客様皆様に笑顔と楽しいお持てなしを心掛けております。
勿論、冷やかしに車も絵もご覧になるだけでも結構でございますので、お気軽にお立ち寄り下さい。
年中無休(但し年末の五日間は休業)駐車場完備でございます。
森 務